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プロが教える!くらしのお役立ちメモ

親にいい子だと思ってもらいたかった 長袖ヶ浦くんインタビュー 1

セラピールームちるどれん 鈴木 明美

不登校、引きこもり家族セラピストの鈴木明美です。

不登校、引きこもりのご本人や家族の体験インタビューを情報の一つとしてお届けします。

ご本人の言葉の微妙な意味合いが変わらないように、ほとんど編集を入れず話し言葉のまま掲載します。

NPO法人ニュースタートの寮生 長袖ヶ浦(N)くん

1 親にいい子だと思ってもらいたかった

 

Q: 子どもの頃はどんな子どもだった?

 

長袖ヶ浦くん(N): 嫌な子でしたねぇ~(笑)。構って欲しいっていうのが凄く強くて。

 

いとこの中で一番年が下で、親戚の集まりの時は、何かをしなくても構ってもらえる王様気分です。

 

おじいちゃんもおばあちゃんも、年の離れたいとこ達も「N君、N君~」って言って構ってくれていたのが、幼稚園やコミュニティーセンターに行くと、なんでここではそういう風に扱ってもらえないんだろう???みたいなのがあって、

 

「こっちみろよ。俺を構えよ。」

 

というのが、叩くとかオモチャとっちゃうとかになっちゃう。

そういうのが結構ありました。

 

Q: いいことをして注目を浴びるよりも、いたずらをして注目を集めたい子だったのかな?

 

N: 多分、それしかやり方を知らなかったんです。

 

Q: それはいつ頃まで?

 

N: 小学校あがるぐらいまでですね。小学校にあがると注目の集め方が他にも出て来るじゃないですか。それで落ち着きました。

ちょっかいを出したがるのは、今もそんなには変わってないですけど(笑)。

 

Q: 小学校ではどんな風に過ごしていたの?

 

N: 基本いい子で、勉強もスポーツもできる子でした。低学年の頃はサッカー、高学年になるとドッヂボールが強い学校だったので、オロナミンCカップにでたり、全国大会にいったりしました。6年生の時は児童会長をやっていました。

Q: 優秀な子だったのね。

 

N:どちらかと言うと子どもよりは、教師受け、親受け、大人受けする子どもでした。

 

“親にいい子だと思ってもらいたかった”というのが一番強くて、そのためにはどうすればいいかみたいな気持ちが強かったです。

 
Q: 兄弟は?

 

N: 姉が一人です。姉との関係は、昔はコンプレックスのぶつかり合いでした。

 

3歳離れているので、中学は、姉が卒業すると僕が入学するんです。

姉を見ていた先生が1年に降りてくるんです。

そうするとやっぱり比べられるんですよね。

 

正直、勉強もスポーツも僕のほうが出来たんで、姉としては面白くない訳です。

 

僕としては、姉が80点とって「すごいね~。」って言ってもらえてるのに、僕が90点とっても、「今回ミスが多かったね。」って、言われるみたいな。

親も先生もどっちもそんな風にみるんです。

 

それがお互いに嫌なんです。

Q: お姉さんは弟にコンプレックスを持ち、N君は先生や親の見方に納得いかなかったのね。

 

N: だからお互いがお互いをあまり好きじゃなかったです。

取っ組み合いの喧嘩はしないですが、口では敵わないので、あまり干渉しなかったです。

 

思春期になると晩御飯の時に顔をあわせるくらいで話はしませんでした。

居ることは知ってるけど、“気にしない”みたいな感じでいました。

 

今暮らしている寮のリビングの感じにも似ています。

顔は知ってるけど、居るなあって。

みんなほうぼう好きなことをやっていて、居るけど気にしないみたいな感じです。

Q: お母さんとは?

 

N: 母には褒めてほしいけど、母は、「もっとできるでしょ。」って言う感じでした。

 

褒めてくれないので不満はありましたね。

あんまり頑張っているところを見せたくなかったんです。

 

“頑張ってるから誉めて~”ていうのは、姉がやっていたので、同じことはやりたくないっていうのがありました。

 

だから、僕は嫌な奴ですよ(笑)。“全然やってないよ~”って言っておく、でも実はちゃんとやっている。そして、終わった後も予防線を張っておくっていうタイプです。

 

Q: 予防線?

 

N: 「ミスっちゃったよ~!」って言って、ある程度期待値を下げておいてその上でいい点を取るっていうことをやってました。結構いろいろ考えてました。

 

でも結果は、「勉強しないでこれだけできるんだったら、もっとやればいいじゃない。」ってなるんですよ。

 

“はぁ~、そうなっちゃうんだ!“って感じでしたね。

 

でも親は、“本当にやってるんだろうけど、すごい努力まではしていないんだろうな。”ってみていたと思います。

まとめ

 

子どもは、いろんなことをして親の注目を集めようとします。

 

小学校にあがる前に、叩くとかオモチャとっちゃうことで大人から構ってもらっていたNくんは小学校からは、“いい子”であることで大人の気を引くことができると知りました。

 

幼い長袖ヶ浦くんは、大人に構ってもらうことがとても大切だったようですね。

 

お姉さんは、Nくんにとっては、“お母さんにいい子と思ってもらう”ときのライバルのような存在なのかもしれません。

 

兄弟姉妹の意味合いは人によっては様々。

 

あなたのお子さんの行動の背景にある思いはなんでしょう。

あなたにとってお母さんや兄弟姉妹はどんな存在ですか?

 

 

次回は、『2.高校で挫折しました』をお届けします。

鈴木 明美(『セラピールーム ちるどれん』主宰)

【プロフィール】

2008年から「セラピールームちるどれん」を主宰。Team Oasis ~セラピーをもっと身近に~をコンセプトとした勉強会の代表を務め、カウンセラーの横のつながりづくり、情報交換、学びの場つくりをしている。現在は、不登校・引きこもりの家族の孤独に寄り添う支援に力を入れている。

 

保有資格:心理カウンセラー・ゲシュタルトセラピスト・和みのヨーガインストラクター・NLPシニアセラピスト・JTC アートセラピスト・交流分析士・レイキヒーラー

 

【関連ページ】

セラピールームちるどれん公式HP