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シニアライフのお役立ちレポート-その6 徘徊SOS「ただいまプロジェクト」

高齢者の徘徊をいち早く発見するためのアプリ「ただいまプロジェクト」の体験会に参加してみました♪

徘徊SOS早期発見のためのシステム<ただいまプロジェクト>がスタートしました。
実際にどのように徘徊している高齢者を早期発見につなげていくか、模擬訓練が行われたので参加してきました。

11月6日なぎさ和楽苑「介護の日」イベントの中で実施された模擬訓練にはボランティア体験の中学生やただいまプロジェクトに関心のある方が参加しました。
スタッフとチームを組んで、実際に徘徊している高齢者を探します。
送られてきた情報を確認して、街に探しに出かけます。
送られてきた情報を確認して、街に探しに出かけます。
まずは<ただいまプロジェクト>から、協力サポーターとして登録している<ツバメイト>宛てに徘徊者の情報がメールで届きます。

高齢者が行方不明になった場合、住所、氏名、年齢、本人の特徴、写真など、本人の同意を得て登録した情報がメールで送られてくるので、それをもとに、どこにいるか予測をたてて探します。

もしかして?と思い当たる人を見かけた場合にはメールのコメントから送信、または電話で通報します。

この情報は事務局と本人の家族に届けられ、早期発見を促します。
情報をもとに、どこに行きそうか予測して探しました。本人は意外と遠くまで移動していることもあります。
情報をもとに、どこに行きそうか予測して探しました。本人は意外と遠くまで移動していることもあります。
この日の模擬訓練では以下のような情報が流れてきました

【氏名、年齢、性別、出身地(鹿児島)、好きな物(庭いじり、あんぱん、子供が好き)など】

これらの情報から、庭いじりが好き⇒公園にいるのでは?
あんぱんが好き⇒あんぱんを買いにスーパーに行っているかも?
子どもが好き⇒公園で子供たちを眺めているかも?
予測して、近隣を歩きます。

本人らしき人を見つけたら、通報するか、少ない人数で声かけしましょう。
本人らしき人を見つけたら、通報するか、少ない人数で声かけしましょう。
ひとりで公園を歩いている人を見かけました!
さて、この人が徘徊している本人かもしれない・・・では、どう話しかけようか・・・

少ない人数でそっと近づいて
「どうなさいましたか?」
と声をかけ、「何かお手伝いしましょうか?」と問いかけると、「おじいさんを探している。手伝って!」と言われました。
おじいさんはどこに行ったの?と聞くと「鹿児島からきて、どこかへ行ってしまった」
「ここは東京ですよ。鹿児島じゃない。」と否定すると、やや興奮して怒ったような態度になりました。

おじいさんは家に帰ったかもしれないから一緒に帰りましょう。
と促して、一緒に帰ることにしました。
実際には本人かどうか見極めるのはとても難しいと思うので、見かけたら話しかけられなくても、通報してもらえれば関係者が駆けつけて発見につながるかもしれないので、是非通報してほしいですね。
また、声掛けのポイントとしては、大勢で話しかけない、後ろから話しかけずに前から声をかける。また、名前を呼び掛けるなどすると反応しやすいようです。
事前の情報から、出身地や名前など、反応しやすいキーワードを活用して声をかけるのがよさそうです。
 

体験を終え、声かけや対応についてみんなで振り返りました。
体験を終え、声かけや対応についてみんなで振り返りました。
訓練が終わって感想を発表しあい、認知症についての知識を深め、徘徊者に対する対応についても情報を共有しました。

葛西警察署の方のお話によると、現在葛西エリアでは2日に1回程度、徘徊の問い合わせや捜索、発見があるそうです。
徘徊している本人は名前を言えないことが多いので、連絡が取れるよう名札を持たせるとか衣類に名前を書くなど工夫をするといいですね。
24時間を過ぎると生存率が急激に下がるので、できるだけ早い発見が大切です。
歩道にはみ出して停めている自転車。車いすや杖の人は通れません。(※イメージです)
歩道にはみ出して停めている自転車。車いすや杖の人は通れません。(※イメージです)
また、訓練の合間に認知症についての話高齢者の特性などについて、介護の現場で働くスタッフが学生たちに話をしたり、地域のバリアフリーについて考えてみたりしました。

意外と健康な時には見えないことが、車いすや杖を突くようになるととても危険だったり不自由だったりすること、これも意識して見ないと見落としてしまいます。
そんなことを考えながら街を歩いて、中学生たちも高齢者の生活について新しく学んだことも多かったのではないでしょうか?

高齢化、そして核家族化が進む江戸川区では、これからますます地域で高齢者を支えていけるような仕組み作りが必要だと思います。
いつまでも住み慣れた街で暮らし続けられるように、若い世代の協力が不可欠だと思います。
実際に体験してみて、とてもいいシステムだと思います。
ただ、<ツバメイト>がもっと地域に広がって、多くの目で徘徊者を探せるようになることが一番大切。そのためにももっと多くの人にシステムを知って、登録してもらう機会を設ける必要があります。
中高生など、学生にも登録してもらって協力してもらうことは有効な手段だと思います。
また子供たちを通じて、父兄にも知ってもらい、登録してもらえるといいですね。

気になった方はぜひ<ただいまプロジェクト>への登録をお願いします。

◆徘徊のおそれのある本人登録
sos@tdpro.jp へ空メール⇒案内メールが届くので、必要事項を入力、申込。

◆ツバメイト(協力サポーター)
tbm@tdpro.jp へ空メール⇒登録メールが届くので、必要事項を入力、登録。
【ただいまプロジェクト事務局】

◆住所:〒133-0055 江戸川区西篠崎2-7-30
◆TEL:03-6231-8807
◆営業時間:平日9:00~18:00
◆ホームページ:http://tdpro.jp/

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