子供の作文や記述解答を見て、
「字が汚いなあ。」と感じたことはありませんか。
実際、私も多くの生徒の作文や解答を見て、そう思うことがしばしばあります。
勉強に関して、
字が汚いということは、せっかくの解答を読んでもらえないことを意味します。
すなわち、せっかく
正解なのにマルがもらえないということです。
採点者は限られた時間に多くの解答を処理しなければなりません。
だから、字を見て読めないと判断すれば、その解答をバツにします。
差をつけるのが採点の目的の一つなので、これは全く理に反していません。
そうしないと採点が間に合わないのです。
答えがあっているのに不正解になる。
これほど馬鹿げたことはありません。
しかし、逆に言えば字さえ綺麗に書けばマルになるということです。
だから、字を綺麗に書くということは点数アップの大事な要素と言えます。
では、どうすれば綺麗な字を書けるようになるのでしょうか。
ここで注意したいのは、
綺麗な字とはペン習字の手本のような字ではないということです。
それは丁寧な字、言い換えれば
読み手が「読めない。」「読みたくない。」と思わない字です。
従って、いくつかのポイントに注意して書けばいいのです。
そのポイントは後ほど述べます。
そして、やはり
練習が必用です。
頭で分かっても、実際にできるかどうかは別の話です。
丁度、自転車の乗り方を知っても、練習しないと乗れないのと同じです。
だから、率先して字を書く機会を増やす、練習の機会を持たなければなりません。
子供に限らず、大人も「字を書く」ことで悩んでいらっしゃる方も多いでしょう。
そういう方も遠慮なく葛西TKKアカデミーにご相談ください。
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綺麗な字を書くポイント
・丁寧に書く
一画一画分けて書く。
急いでザッと線をつなげたり、棒の長さや点の位置がずれていてそのままにしないでください。
「とめ」や「はらい」も大事ですが、先ずは「一、二、三。」と一画一画丁寧に時間をかけて書くことを心がけてください。
最初は焦ったり、イライラしますが、スピードは練習すれば後から付きます。
しかし、スピードばかり気にしていい加減に書いても、後から字が綺麗になることはありません。
後、直角に曲がるところはきちんと角ばらせて曲げてください。
急いで丸くなってしまうと、雑に見えます。
棒をくっつけるところもきちんとつけましょう。
これも離れると丁寧に見えません。
ちょっとした手間を面倒くさがらずに加えると、字が見違えるほどきれいになります。
・バランスを考える
文章を書くときは、文字たちを線の上に並べる気持ちで書きましょう。
練習では実際に中心線を書き、その上に書くといいでしょう。
必ずしも中心に並べる必要はありませんが、全ての文字が統一して行の同じ位置にあることが大切です。
また、
字一つ一つの形も重用です。
例えば、平仮名ならそれぞれに〇△▢などの形があるので、それに収めるように書きましょう。
漢字であれば、部首の位置とバランス(例えば偏は左側四割に旁は右側六割に収めるようにする)に気をつけましょう。
更に、錯覚で画数の少ない文字は大きく、画数の多い文字は小さく見えます。
よって、どの文字も同じ大きさに見せるには、平仮名などは大きめに、漢字は小さめに書くといいです。
・統一感を持たせる
バランスとも関係ありますが、
全体として文字に統一感があると見やすく感じます。
例えば横棒を引くのでも、ある時は右上がり、ある時は右下がりとバラバラになっていると汚く感じます。
また、同じ文字は同じように書けると見栄えがします。
これも練習しないとできるようになりません。
・力まない
上手く書けない人は手や腕に力が入り過ぎで、滑らかに動かないことが多いです。
力を抜いて可動範囲が広がると、疲れないし字も書きやすくなります。
・その他
書き順を正しく書くと綺麗に書けますし、早く書けるようになります。
やはり筆の伝統があるので、線として表れないところもつなげる気持ちで書くといいです。
「目」など平行線になっている文字は、
隙間をそろえるといいです。
もし、文字が上手に書けないようでしたら、字を絵(イラスト)のように捉えるといいかもしれません。
他にもいろいろありますが、とにかく
普段から字を書くことに慣れるのが大事です。
できるようになるまでは苦痛かもしれませんが、それを乗り越えればきっとうまく書けるようになります。
頑張りましょう。