2023年7月、江戸川区初の果樹観光農園「ブルーベリーファーム東京」（東小岩）がオープンしたと聞き、さっそく行ってきました。閑静な住宅街の中に、青いネットに囲まれた果樹園が突然現れます。その広さ、2000平方メートル！　東京23区内では最大級だそうです。

受付で料金を払い、摘み取り用のカップを受け取ったら、いよいよ摘み取り体験のスタートです。

農園内には、30品種ものブルーベリーの鉢が所狭しと並んでいます。「品種によって味が違うので、まずは味見をしてみてください」と農場主の矢野高之さん。大粒のものを選んで口に含むと…甘い！柔らかい！そしてジューシー！！

「スーパーなどで売っている輸入物のブルーベリーは、輸送で傷まないように皮の厚い品種が多いんです。また、熟すと潰れやすくなるのでどうしても早めに摘み取ることが多い。完全に熟した大粒のブルーベリーを食べられるのは、摘み取りならではなんですよ」と矢野さん。

好みの味を見つけて摘み取って…これは子どもだけじゃなく、大人も夢中になりますね。

農園主の矢野さんは、この土地の17代目の当主。敷地内の家屋は、江戸時代後期に建てられたものだそうです。病に倒れた祖父から「農地を残してほしい」という言葉を受け、都心という立地を生かしてもっと良い形で農業を続けられないか考えたとき、「近所の人が集まる、地域コミュニティとしてのブルーベリー観光農園」というアイディアが浮かびました。

国内の農園をまわって教えを請い、また海外の事例を学ぶなどして研究を重ねた矢野さん。「少人数で運営するためには必須だった」と、灌水・施肥は機械化を取り入れています。地植えではなく鉢植えなのも、雑草管理の手間を省くため。考え抜かれた都会型のシステムです。

今季は猛暑に加え、すでに多くのお客さんが訪れているため、8月上旬には摘み取りが終わる見込みだそう。「実はまだまだやりたいことがあって、今年はプレオープンという位置づけ。来年を楽しみにしてください」と矢野さん。江戸川区小岩の新名所を、これからも見守っていきたいですね！

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■摘み取りは農園ホームページから予約が必要です。

■料金プラン

キッズプラン（3才以上～小学生未満）：1500円

スタンダードプラン（小学生以上）：2000円

※3歳未満のお子様は、農園内に立ち入りできません。

☆摘み取り体験は8月上旬に終了する見込みです。最新情報はホームページよりご確認をお願いいたします。

取材日：2023年7月20日　　写真　nanaplus_photo　文　すがわらはるか

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