自分はどこで誰と最期の時を迎えたいですか?
江戸川区内で訪問診療をしている
「しろひげ訪問診療所」主催の在宅医療シンポジウムがタワーホールで開催されたので、出かけてみました。
今年5周年を迎えられるということで、今回はプロのオペラ歌手によるコンサートも楽しめる企画となっていました。
前半の「在宅医療シンポジウム」では、江戸川区で訪問診療をしているしろひげ訪問診療所について山中院長のお話がありました。
24時間365日いつでも連絡できて対応してくださる。
しかもバイトドクターではなく常勤スタッフということにまず驚きました。
ひとり一人の患者さんが家で最期を迎えることができるよう、病院で過ごすような治療を受けながら自宅で穏やかに、痛みも軽減しながら過ごせるようなお手伝いをしています。
医師だけではできない、介護職はじめ様々な職種のスタッフが協力し合うことで家族を支え、家族は愛情だけを注いで過ごせるような、そんな介護を目指しているそうです。
しろひげ在宅診療所は、地域密着、江戸川区でより多くの方が住み慣れた自宅で家族に囲まれた最期を迎えられるように頑張っています。
パネルディスカッションでは、実際に自宅で家族を看取った方のお話を聞かせていただきました。
家族に囲まれて笑顔で話す患者さんの様子が動画で流れて、自分自身が家族を自宅で看取ったときのことを思い出して涙が出てきました。
登壇された方も「本人が望むような最期を迎えることができて家族としてもとても満足している」とお話されていましたが、まさに義父を見送ったときは私自身も同じ気持ちでした。
訪問医療を支えてくださった多くのスタッフさんの協力のもと、本人が望んだ「家族と一緒に自宅で最期を迎えたい」を全力でサポートして看取ることができました。
寂しいのはもちろんですが、やれることはすべてやってあげられたという満足感がありました。
「当たり前の幸せをご自宅で感じていただくために、チーム一丸となって、ひとり一人の尊厳と命、そしてと痛みに寄り添います」という院長のメッセージは心に響きました。
そして、そんな家族と過ごすひと時を、外出に付き添ったり、写真や動画にして思い出に残すお手伝いをしていることも、とても素晴らしいと思いました。
自宅で介護していくのは大変ですが、協力してくださるチームがあることはとても心強いですね。もっと多くの方に、
「自宅で最期を迎える」という選択肢があることを知ってほしいと思います。
2部はオペラのコンサート。
『カルメン』のハイライトを楽しませていただきました。
オペラを鑑賞するのは初めて!
普段介護を頑張っているご家族、病気でなかなか外出できない方にも楽しんでほしいという想いで企画されたコンサート。みなさん迫力ある歌声とピアノ演奏を満喫されていました。
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しろひげ在宅診療所
江戸川区東瑞江3-55-11
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