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下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り

平井 豊田屋 池波和彦のまいぷれ江戸川区・魅惑の下町酒場#2

リニューアルして新たな歴史を刻む老舗酒場

JR総武線平井駅から歩くこと約4分、平井駅出口交差点の目と鼻の先、蔵前橋通り沿いにある(豊田屋)は、鮮度抜群の魚介類と冬場の名物鍋が人気の老舗居酒屋。

名物の鍋は9月中旬から4月上旬迄。

せっかちな江戸っ子に、目の前の煮えばなをぽんぽん食べる小鍋立は好まれた。
ねぎま鍋、かも鍋、牛鍋、白子鍋などなど。

注文するとガス台にどんと鍋を置き、さあどうぞとなる。

人気のアンコウ、白子、カキの鍋は鍋からこぼれ落ちそうなほどのボリューム。

鍋といえども料理、手順も火加減もある。
そこで登場するのが鍋奉行。

「まてまて、順番がある」と仕切り「さあこれ食べていいぞ」とやかましく、素直に従っていてもやがて酒と話に関心が移り、忘れられた鍋奉行は機嫌が悪くなる。
しかし彼のしていることは正しいのだ。
鍋は具の煮え加減が大切。
つまり居酒屋の鍋は一人でやるに限る。
鍋の魅力は言うまでもなく、自分で料理すること。

火加減を見て、手酌した酒をツーとしばし待つ充実感。
豆腐がぐらりと揺れたらフーフーして一口。
新鮮な白子は煮込みすぎてはいけない。
一人だから仕事がある方がいい。

おっと煮えてきた。
やわらかいあん肝は濃厚な旨みに清潔感がある。
ぱくぱく、あん肝をさっと食べ終え、後は火を弱めて具を楽しみながら酒をツー。
いいですなぁ男の一人鍋。

夏場は鍋はないが刺身がうまい。

 

昨年リニューアルオープン。

旧店舗の古色蒼然とした店内は庶民的な雰囲気で、小さなテーブルに行儀よく詰め合わせた飲み客は旧く倹しい酒場空間が満足げであった。

私は「いつまでもこのままで」などと言っていたが、老朽化で建て直しを余儀なくされた。

居酒屋好きは建物につく。

新築すると客が離れることもある。

現にそういう店を何軒も知っている。

改装後訪ねると、清潔ピッカピカに変わったが、店は大衆酒場の雰囲気を残して建て替えられていた。

↑名物の白子、あん肝、カキの鍋。単品の白子、あん肝、カキ鍋もある

↑夏場は刺身やカツなどで一杯。カツもうまいですぞ

↑居酒屋の定番「牛煮込み」。江戸川三大煮込みのひとつ

↑リニューアルされた店舗は大衆酒場の雰囲気が漂うのがいい

 

店名豊田屋
住所東京都江戸川区平井6-15-23
営業時間16:30~22:00[土]16:00~21:00
定休日

日曜

連絡先03-3618-1674
関連サイトなし
取材日2022年

 

◆この記事を書いたひと

酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦

 

東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。

 

ブログ「日本の酒場をゆく」↓

https://ameblo.jp/m458itmasa/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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