下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り
地元に愛される魅惑の酒場
都営新宿線一之江駅から徒歩約25分、今井街道沿いの松江バス停前にある老舗大衆酒場(はむら)に入った。
酒場は「古い店」をすすめる。
古い店とは老舗だ。
何十年と客に愛されつづけてきた店である。
それには強い根拠がある。
その店で飲んだり食ったりしたほうが、客には得だからだ。
例えば少々高くても、実質的には、老舗のほうがずっとお徳だからである。
明治大正時代からの老舗でなくとも、まず古い建築の店のほうが安心できる。
なぜなら建築費も地代も、とっくの昔に減価償却してしまっているからだ。
無料の家賃、無料の地代で商売している。
その分が客の負担にならぬから、安いということになる。
いま東京にできた超高層ビル内で出している飲食店は、総じて、値段が張り、そのくせ、うまくない。
つまりは権利金や家賃がベラボーに高く、その跳ねっ返りが客のふところにひびく。
バカな話だ。
(はむら)は昭和27年創業。
酒場は古いに限る。
名物は水槽に泳ぐ生き鯵だ。
鯵は偉い奴。
たたきがうまい。
フライがいける。
煮つけも捨てがたい。
洋食にもできる。
しかも安い。
私は魚で一つ選べと言われたら鯵と答える「鯵っ食い」。
それも立派な大分関鯵よりも、小鯵でも生きた鯵。
私は活造りをさほど尊ぶ者ではないが【ナニいばってんだ】生き鯵の刺身は別格だ。
生きた鯵の、甘く清潔な身の清潔感を知る人は首を縦に三度振ってくれるだろう。
死んだ鯵とは天地の差がある。
包丁で一気に捌くと、ぱあーっと鮮血が散る。
届いた鯵の刺身は三枚におろし、中骨を帆掛けに、皮を剥いだ紅白肌の厚い切身は、斜め格子に浅く包丁され、料理仕事ならまかせろの自信そのもの。
その透明な甘味は生臭さゼロ。
ここに来たらまずは水槽の魚に注目だ!
↑生き鯵が名物。水槽のある居酒屋はいい
↑おっと野菜とらなきゃ、酒飲みは健康管理・野菜も大切ですぞ
↑〆はおにぎり、居酒屋おにぎりは何故おいしいか?温度です
↑駅から離れた地元民に愛される江戸川の老舗大衆酒場
ここまで来ると江戸川の奥深いところを楽しめる
| 店名 | はむら |
| 住所 | 東京都江戸川区松江2-2-17 |
| 営業時間 | 16:00~22:00 |
| 定休日 | 水曜 |
| 連絡先 | 03-3651-9556 |
| 関連サイト | なし |
| 取材日 | 2022年 |

◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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