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下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り

小岩 大竹 池波和彦のまいぷれ江戸川区・魅惑の下町酒場#7

開店間もなくして席の半分以上が埋まる人気酒場

JR総武線小岩駅から高架沿いを新小岩駅方面に徒歩5~6分、JR線高架沿いに(大竹)は店を構える。

現在の場所に店を構えたのは2018年。

かつては西小岩通りの商店街で営業していたが、耐震構造基準を満たしていないため移転を余儀なくされた。

当時の店は2列平行に伸びたカウンターが、昭和レトロな空間で一際強い存在感を放ち、店内から溢れた客は、路地に縁台代わりの簡易テーブルを用意しての酒盛り。

そんな時代を知る、昔からの常連客の中には往時を懐かしむ人もいる。

もちろん、現在の店にはそんな古き良き時代の風情はないが、それでも馴染み客がここへ足繁く通うのは、変わらずうまいモツ焼きを食べさせてくれるから。

モツ焼きはカットが大きく、パンチのある食べ応え。
それ故、素材の魅力が鮮明に伝わってくる。
表面にしっかり火を通したレバーは、プリッとした食感のなかに甘さが弾け、カシラはタレが肉の旨みに絶妙なアクセントをプラスする。
ややもするともつ焼きだけの店に思われがちだが、山かけや本日の刺身などの魚介類がその日のおすすめとして登場するほか、らっきょうやオニオンスライスも人気だ。

 

隣のカップルは恋人同士だな。
デートでこんな大衆居酒屋に来るなんて堅実でいいじゃないか。
高級レストランなど行ってるうちは本当の恋人同士じゃないぞ、贅沢はよそうと言えてこそ本物【と一人説教】。
あちらの淋しげな一人客はオレと同じか。
目を合わせぬようにしよう。
酒なら家で飲めるのに、わざわざお金を払って外で飲むのは「世間」に身をおくこと、他人の中に自分を放り込むことが目的だからだ。
それゆえ、入った店に客は自分一人だったらつまらなく、ある程度混んでいる方がよい。
人との「密」が必要だ。
そこには自分が「人好き」の要素もある。
注文した、家では食べられない料理もまた世間。
酔っぱらうのが目的ではなく「世間との絆を確認する」ことでもある。

こういう渋い店に黙ってついてくる娘こそ、吉岡里帆のようないい女に違いない【里帆さん来ませんか】。

↑当店看板メニューのもつ焼きは大きなカットが魅力

↑人気の煮込み豆腐も必食。煮込みは卵入りもある

↑小袋刺しもうまい。刺身は他にテッポウ、ガツ、タン、センマイ、カシラがある

↑移転リニューアル後も人気は変わらず

 

店名大竹
住所東京都江戸川区西小岩1-12-12
営業時間15:00~21:30・[金・土]15:00~22:30
定休日

月曜

連絡先03-6657-8378
関連サイトなし
取材日2022年

 

◆この記事を書いたひと

酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦

 

東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。

 

ブログ「日本の酒場をゆく」↓

https://ameblo.jp/m458itmasa/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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