下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り
この季節はカツオが旨い!!
目に青葉、山ほととぎす、初鰹、待ってました、鰹!大向こうから声を飛ばしたい、粋な縞柄の千両役者鰹の季節が来た。
「江戸っ子だってねェ、鰹食いねェ」「買うカネなきゃ女房を質に入れねェ」「ウチの器量じゃ入らねェ」「きー、アナタ!」「へ、ヘイ」江戸っ子は威勢はいいが気が小さいのが玉に瑕。
あだしごとはさておき、届いた鰹刺身は鮮烈な分厚い赤い身が五切れ。
舌にねっとりとはりつき透明なうま味がする。
この季節の東京の居酒屋は鰹があれば言うことなしだ。
しかし関西では話題にならない。
血の気の多い関東は鰹・鮪、味にうるさい関西は鯛、鰆が好まれる。
今の時季はスーパーで売ってる鰹でもおいしい。
そのサクを買い、肝要は厚く切ること。
できれば二センチ、縦に立つくらいでちょうどよい。
薬味は新玉葱がベスト。
鰹の味は血の味。血は腐りが早く、時間がたつと臭うのでニンニクなど精の強い薬味で殺す。
逆に良い漁師のは獲ってすぐ船の角で叩いて血抜きを完璧にしてある。
本場高知は今、たれを使わず、塩を振って焼くだけの本当の焼切り【塩たたき】が主流だ。
焙った鰹は皮だけが脂をじゅうじゅうさせて焦げ、熱で溶けた脂で一ミリほど白く囲まれた赤身はまだひんやり。
そこに生ニンニクぶつ切りをふりまいてがぶり。
焦げ香、血の味の赤身、生ニンニクの強い刺激はワイルドそのものでたまらない。
今夜は鰹で一杯は如何。
↑左がカツオ刺身、右がカツオたたき
↑土佐久礼一本釣りのカツオ
↑ニンニクがワイルドでたまらない
↑珍しいマルソウダの新子(ソウダガツオ属)

◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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