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下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り

小岩 木村家 池波和彦のまいぷれ江戸川区・魅惑の下町酒場#5

酒場放浪が楽しめる小岩。地元常連客が集う下町の老舗酒場

JR総武線小岩駅から高架沿いを新小岩駅方面に徒歩3~4分、JR線高架下に(木村家)はある。

店内はいかにも大衆酒場らしいカウンターとテーブル席からなる造りで、地元の常連が毎夜会話を求めて集まってくる。

おすすめは【もつ焼盛合せ5本】、通はタレじゃ。
「すみませーん、もつ焼盛合せ、タレー」
ハイル、ヒトラーの如くすっと手を上げ注文する。
ングングング……。
本日最初のビールのうまいこと。
焼き台で主人がもつ焼をひっくり返す。
もつ焼は五本一皿で供される。
丁寧に焼き上げられるひと串ひと串は、部位それぞれの食感や風味が生きており、ほんのり焦げを纏わせた絶妙な焼き加減。
カウンター両隣は若き美貌のOL風が右手にビール、左手にもつ焼串。
美女二人に挟まれ気も緩み、気分は浅草の踊子を連れた永井荷風だ。
よおし【何が?】。

名物の「もつオイル」を注文してみれば、ぷーんと香ばしい匂いを放ちながら皿が運ばれてくる。
ひと口食べてみて驚いた。
濃厚な味付けで、モツとの相性に文句のつけようもない。
思わず一心不乱に食らいついてしまうほどのうまさである。
となれば、片手にはもちろん酎ハイが必須。
モツの脂を酎ハイで洗い流す瞬間は、まさに至福のひとときといっていい。
もつオイルに千切りキャベツを添えてもいける。

 

居酒屋では何もかも忘れ、酒だけに専念する。
昔は、酒は仕事やコミュニケーションの潤滑油だったけれど、今は酒そのものが目的になった。
一人酒ならば最初からコミュニケーションも何もない。

好きなものを好きなだけ飲んで食べればいい。

創業以来、店は若者や学生にも親しまれてきた。
だが、最近はどうも酒を飲む若者が少なくなったと主人は憂える。
携帯メールにうつつを抜かす心弱い若者が多いというが、そんなことではダメだ。
居酒屋に来て仲間と一杯やれ!

↑ここにきたらまずはもつ焼。塩は家でも焼ける、通はタレですぞ

↑当店の名物もつオイルは忘れずに

↑エイヤと混ぜれば昔ながらの味が楽しめる。山かけが喰えるのは居酒屋以外にない

↑木村家もまた移転、リニューアルして新たな歴史を刻んでいる

 

店名木村家
住所東京都江戸川区南小岩6-17-3
営業時間16:00~翌0:00
定休日

日曜

連絡先03-3672-5297
関連サイトなし
取材日2022年

 

◆この記事を書いたひと

酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦

 

東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規7000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。

 

ブログ「日本の酒場をゆく」↓

https://ameblo.jp/m458itmasa/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。