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下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り

平井 野呂間 池波和彦のまいぷれ江戸川区・魅惑の下町酒場#43

平井駅の周辺で落ち着いて飲める居酒屋

JR総武線平井駅から歩くこと約三分、ゆりのき橋通りに抜ける商店街に居酒屋(野呂間)がある。
白髪の九一分け頭に紺の作務衣姿、風貌は政治家・石原慎太郎にうり二つ。
声もよく似て、破顔一笑すると目がなくなるところもそっくりだ。
カウンターに腰をおろし酒の品書きを見た。
新潟県上越市の地酒「雪中梅」がある。
酒蔵は高田平野の東緑、古代には東大寺領荘園が営まれた稲作地帯に所在。
東頸城丘陵西端の里山を水源とする軟水の井戸水と、伝統的な手作り麹で酒を醸す。
柔らかく淡麗辛口の酒質が特長。
手書きの品書きに本日の魚が書かれている。
この日はマグロ、タイ、コチ、ヒラメ、タコ、イワシが揃う。
主人一押しであるイワシをいただくと、申し分ない脂ののり、もちろん青魚特有の臭みは感じない。
イワシは日本全国で獲れるから、一年中脂がのった旬の時期を追いかけて獲ることができる。
旬はほとんど通年。
ここは地元の常連客が通う家庭的な居酒屋だ。

 

およそ30年ほど前か。
いわゆる地酒ブームを契機に、高級な大吟醸などが出回り始めると、良い酒は燗せず冷やで飲む風潮がおき、「この酒はお燗できません」と言い始める店も現れた。
理由を聞くと「香りが飛びます」。
「バカ、香りを立てるために燗するんじゃないか」と言っても、酒を知らない客だという顔だ。
「お燗して飲んだことあるの?」
「いえ……もったいない」
試してもないことを強制するな。
しかしこれ以来、日本酒は冷蔵庫保存の冷酒で飲むのが普通になり、気取ってワイングラスで出す所も現れた。
もちろん冷やしたままの方がおいしい酒もある。
まずは一杯、冷酒でいこう。
そして、お燗も飲もう。

 

★メニュー「値段は訪問時。現在とは誤差があるかもしれないので参考までに」★

山かけ300円
里芋煮400円
いかバター500円
豚肉とねぎ炒め600円
びんビール500円
雪中梅 1合600円

↑脂がのったイワシ刺身

↑マグロとヒラメの刺身

↑この日のお通し

↑小料理風の店構え

 

店名野呂間
住所東京都江戸川区平井4-12-18
営業時間17:00~23:00
定休日

不定休

連絡先03-6336-3013
関連サイトなし
取材日2023年

 

◆この記事を書いたひと

酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦

 

東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。

 

ブログ「日本の酒場をゆく」↓

https://ameblo.jp/m458itmasa/

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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