下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り
日本酒を俳優で例える
酒というものは、まことに官能的な嗜好品。 「人の好みは千差万別」とあでやかな言い訳をひとつ添えて、全国の日本酒を愛する酒飲みをとろけさせる酒たちを紹介。
私の真の好み——それは、麗しき「美人酒」。 フルーティーで甘やかに香り立ちながら、後味には凛としたキレを秘めた一杯。 女優で例えるなら、可憐さと透明感を併せ持つ吉岡里帆。秋田の「雪の茅舎」は、まさにそんな溜息が出るほどの美人酒。 山梨の「七賢」もまた、みずみずしい果実の香りを纏った美貌の酒。こちらは情熱的でしなやかな土屋太鳳。 そして青森の「陸奥八仙 ピンクラベル」。華やかな甘みに酔いしれるその姿は、石原さとみ。……ああ、嫁がれてしまったのが実に惜しまれる(何が、とは申しませんが)。 忘れえぬ元祖・美人酒といえば、山形の「十四代 本丸」。艶やかで甘美、今なお圧倒的な存在感を放つ藤原紀香のごとき名酒。
一方で、少々遠慮したいのは重量級の「男酒」。 埼玉の「神亀」や、辨天娘、山陰東郷、扶桑鶴といった山陰の力強い銘酒たち。名高い品ではありますが、例えるなら頑固一徹な政界の重鎮、二階俊博氏のような骨太さ。 けれど、そんな頑固おやじ酒も、人肌に温めて「お燗」にすると、ふっと笑みをこぼして表情を和らげるから面白いもの。冷やのままでは、まるでこちらを睨みつけているかのようだ。
ちなみに、眉目秀麗な「イケメン酒」も捨てがたい魅力がある。 竹野内豊のような渋みと色気を漂わせる島根の「王禄」。山崎賢人のごとく華やかに惹きつける秋田の「美酒の設計」。
けれど、今夜も私が最後に手を取りたくなるのは、やはり甘くフルーティーな「女酒」。 無骨な頑固おやじは……、今夜はご容赦願うことにしよう。

↑秋田の限定酒 今一番人気の酒 見かけたら飲んでほしい 山崎賢人

↑島根の名酒 おすすめです 竹野内豊

↑フルーティーで甘口でおいしい 石原さとみ

↑松本の名酒 かなりの淡麗酒 天海祐希

◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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