下町酒場はしご酒~江戸川のディープな居酒屋巡り
“安くて旨い”地元客で賑わう実力居酒屋
JR総武線平井駅から歩くこと約4分、飲み屋が点在する路地裏に居酒屋(とりあえず)がある。
カウンター席は地元客で賑わう。
女将さんが客に頼み無理矢理一席つくってくれ、すみませんと両脇に声をかけ腰をおろした。
この時間でこの盛り上がりは地元にしっかり密着した店なのだろう。
おすすめが書かれたホワイトボードには、ばち鮪赤身、真ダコ、すじ子、赤エビ、カンパチ、ゲソワサ、タラ子の西京漬け、銀ヒラスミソ漬けと魚介料理がずらり五十種あまり並ぶ。
品書きに「アジ酢」300円がある。
漢字は魚偏に參。
參は三月のことで、この頃からうまくなるそうだ。
あまり脂ののらない、あっさりした小鰺が好み。
刺身、たたき、なめろうといろいろに食べるが、粋なところでは酢〆がいい。
〆加減はいろいろだが、この日の「アジ酢」は夕方の酢〆で、早く入店すればあっさり、遅いとしっかりになる。
本日入った20時過ぎには、ほどよく酢がまわり寿司に握りたいようだ。
銀肌の切り口から血合いの赤がのぞく姿は美しい。
仕上げに「にぎり5カン」700円を握ってもらい店を出た。
平井の路地裏は、さしずめ、酒場のテーマパークといえよう。
しかし、手当たり次第に飲み歩こうとすると目移りしてしまう。
こういう場合は、「旧き」をキーワードに選ぶようにしている。
中高年のいい大人が一人で酒や肴を愉しむなら「古くて小さな店」がおすすめ。
長く続いてきたのは正直誠実な商売を続けてきたからだ。
居酒屋に限ることではないが、居酒屋の場合特に古い店がよいのは、長年かけて主人と客のつくりあげてきた独特の雰囲気、居心地があることだ。
★メニュー「値段は訪問時。現在とは誤差があるかもしれないので参考までに」★
にんにく丸揚げ「味噌」380円
漬物盛り合わせ400円
一口鶏の唐揚げ450円
シーザーサラダ700円
菊正宗「1合」400
角ハイボール450円
↑アジ酢は300円とお徳用
↑マグロ2、マダイ、エビ、イカの「にぎり5カン」700円も安い
↑お通しはほうれん草のごま和え
↑路地裏の隠れ家居酒屋
| 店名 | とりあえず |
| 住所 | 東京都江戸川区平井3-26-10 |
| 営業時間 | 17:00~22:00 |
| 定休日 | 日曜 |
| 連絡先 | 03-5626-6805 |
| 関連サイト | なし |
| 取材日 | 2023年 |

◆この記事を書いたひと
酒場ライター:居酒屋伝道師・池波和彦
東京生まれ東京育ち。酒場巡りを趣味とし、北は北海道の離島から南は沖縄の離島まで新規8000軒以上の店を巡りブログ「日本の酒場をゆく」を執筆。毎夜全国の居酒屋やバーにて神出鬼没の酒戦の日々を過ごす痛飲派。
ブログ「日本の酒場をゆく」↓
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。
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